こんにちは、現役美容師よしよしです(*´ω`*)
今回は美容師のアシスタントとスタイリストの違いをご説明します。
そしてアシスタントからスタイリストになるまでの過程をご紹介。
極論を言うとどちらも同じ「美容師」ですが、できることが違います。
アシスタントとスタイリストの違い
アシスタントとは
アシスタントの仕事内容としてはスタイリストのヘルプがメインです。
床を掃いたり、パーマのロッドを手渡ししたりお手伝いです。他にはシャンプーやマッサージ、ヘッドスパを担当します。
日中には上記の業務をしてスタイリストの補助をし、空き時間や閉店後にカットなど技術の練習をしてスタイリストを目指します。
お店にも依りますが4~8年くらいはアシスタントとして修業を積まなければスタイリストにはなれません。
アシスタントは美容師免許を取りたての人と、通信教育最中の人が居ます。
スタイリストとは
カット・パーマ・カラーなどの技術が一人前になり、お客さんを取れるようになったらスタイリストに昇格できます。
アシスタントとは違い、経験を十分に積んでいますので一通りの施術を全てできるようになっています。
スタイリストになるのに特別な国家資格などはありません。
それぞれ美容室の独自の基準となっていますので、明確な技術レベルが定まっているわけではありません。
「トップスタイリスト」など普通のスタイリストとは違う肩書を持っていて料金プランが一般のスタイリストと違うなんてお店もあります。
でも、他の美容室の「スタイリスト」と同等の技術レベルということも・・・(笑)
スタイリストになるまでの流れ
一人前の美容師になるまでの流れは過去の記事に詳細がありますので、そちらをチェックしてください!
美容師になるには|一人前の美容師になるまでどれくらいかかる?リタッチ、ワンメイク、ブリーチ、メッシュetc…
半年~1年くらい訓練します。
カットの練習です。
開店前や空き時間、閉店後に練習します。
これまでの施術を一通りできるようになりカットの技術も身に付いたと判断されたら実際に人の髪を切ります。
モデルは身内の人などで料金は無料だったり格安だったりです。
また、切る人数もお店に依ります。
売上や指名が増えてくるとスタイリストに昇格できます。
技術も一人前で、一通りできるようになっています。
ざっくりですがスタイリストまでの流れでした。
更にこの先に
- トップスタイリスト
- チーフ
- マネージャー
などと呼ばれる、スタイリストより上の肩書がありますが名称はお店によりさまざまです。
アシスタント時代の苦悩
1.何をしていいかわからない
美容室にお客さんとしては来たことが何度もありましたが従業員に回ったら何が何だか。
当たり前ですが従業員側にならないとわからないことがたくさんありました。とりあえずお店の流れに全然ついていけないです。
最初の内は先輩達に言われるがままでした。その時その時で臨機応変させないといけないので慣れるまで時間がかかりましたね。
2.手が荒れる
アシスタントとして最初にお客さんを相手にできる仕事がシャンプーです。
一人前のスタイリストになるまでひたすらシャンプーはしますのでとにかく手が荒れます。
どれだけ肌に優しいシャンプーを使っていると言えどお湯で流すわけですから、手のアブラを全部持って行かれます。
美容師を辞める人の理由の一つにこの手荒れもあります。症状がひどくなりすぎるとドクターストップにもなります。
パーマの待ち時間などにサービスで提供するドリンクの食器洗いもアシスタントの仕事でした。
3.プライベートの時間がない
誰よりも早く出勤して、みんなが帰ってから帰宅するのがアシスタント。
閉店してからカット・パーマ・カラーの練習をするので帰宅するのは深夜。
深夜1時に帰宅⇒翌朝7時に出勤なのでプライベートなんてありませんでした。
週に1,2回ある休日もお店のボランティアで潰れたり。
そうでなくてもくたびれているので1日中寝てたりする日もありました。
おっちゃん
まとめ
- アシスタントもスタイリストも「美容師」
- アシスタントは半人前
- スタイリストは一人前
このように今現場を任されているスタイリストのほとんどがアシスタントとしての下積みがあります。
最近では美容師免許取得後、即独立というパターンもあるようですが・・・。
「俺の若かった頃はなぁ・・・」などと説教じみたことをいうつもりはありませんが、どうなのかなと思います。
正直アシスタントとして働いた期間で無駄だと感じたことはありませんでした。
なかなか髪を切れないことには悔しさを感じましたが、今の立場になるとどれも大切な修行だったと思います。
そもそも即独立してお客さんを捕まえられるというのはすごく難しいと思います。
スタイリストの時は一人のお客さんに対して付く時間が短すぎるので、タイミングが難しかったですが自分を売り込んでました。
そうしてやがて指名してくださる固定客を手に入れて独立後、来客を見込めるという寸法です。
何か特別なメニューや独自性があれば集客できるんでしょうが・・・。
以上、アシスタント・スタイリストの仕事、アシスタントがスタイリストになるまで!でした。